International Training Workshop for Psychotherapy (ITWP)
Basics of Psychodynamic Understanding
3月11-12日、第1回ワークショップがハワイにて行われた。その成果報告の第一報をお届けする。
プログラム内容
March 11: Self Experience for Self-Understanding | |||
Session 1: Large Group Experience |
9:00 -10:30
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H. Kotani, M. Kissen | |
Session 2: Small Group Experience |
11:00 - 12:00
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all faculty | |
Lunch
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Session 3: Small Group Experience |
13:30 - 14:30
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all faculty | |
Session 4: Small Group Experience |
14:45 - 15:45
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all faculty | |
Session 5: Large Group Experience |
16:00 - 17:30
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H. Kotani, M.Kissen | |
Psychodynamic Dinner
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March 12: Learning from Case Studies through Systems Discussion
Case Seminar I : 8:30 - 12:45 |
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Understanding a female adolescent process | |||
Co-Chairs: Judith Davis and Seth Aronson | |||
Case Presentation |
8:30 - 9:15
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Presenter: Tomoko James,
Assistant Instructor,ICU Institute for Advanced Studies of Clinical Psychology |
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Small Group Discussion |
9:30 - 11:00
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Supervisors: all faculty | |||
Whole Group Integration | 11:15 - 12:45 | ||
Lunch |
Case Seminar II : 14:00 - 18:00 | |||
Understanding a male adolescent process | |||
Co-Chairs: Morton Kissen and Hidefumi Kotani | |||
Case Presentation |
14:00 - 14:45
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Presenter: Kazunori Hashimoto, Psychologist, Counseling Center,
The University of Tokyo |
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Small Group Discussion |
15:00 - 16:30
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Supervisors: all faculty | |||
Whole Group Integration | 16:45 - 18:00 | ||
Psychodynamic Farewell |
<参加者実績>
ファカルティー:13名(アメリカより3名、台湾より1名、日本より9名)
参加者:48名(アメリカより1名、台湾より9名、日本より38名;うち本学学生および心理相談室員31名、神戸より5名、東京より2名)
<参加者からのフィードバック(抜粋)>
ファカルティーから
「自己体験グループで訓練生が得られたもの」
日頃思っている自己像とは異なる部分の発見・使っていなかった感受性の開拓・未解決の課題の発見・訓練を受ける者としての連帯感による動機の向上
「自己体験グループで小グループと大グループを組み合わせた構造について」
短時間の中で、個々人が多角的に自己に触れ、理解することができた。
「ケースセミナーで訓練生が得られたもの」
男女の青年期のケースが提示されたことで、様々な視点や次元、水準のケース理解が展開し、特に初心の訓練生はケース力動理解に対する面白さを体験できた。
「ケースセミナーで小グループと大グループを組み合わせたシステム・ディスカッション構造について」
小グループで足りない点を大グループで補える。・ベテランがどのようにケースを見るか学ぶことができる。
「心理力動理解の基礎の訓練として、自己体験とケースセミナーを行う意義について」
自己体験をすることで、自分を外さないで力動理解を訓練していける見通しが得られた。
参加者から
「自己体験グループで得たもの」
(小グループでは)自己表現することと、他のメンバーの表現を聞くことによって、自分の新たな側面を知ることができた。それは同時に他者と出会うことでもあり、その中での相互的なやりとりの重みが感じられた。
(大グループでは)セラピストとして責任感をもつこと、訓練を受けていくこと、臨床家としてやっていくことの不安などが大きく、自己理解をすることの怖れがふくらんでいた。しかし小グループでのセッションを終え、大グループに戻ったときには、少し隙間ができて、ワクワクする気持ちがもてた。
(小グループと大グループのプロセスを通じて)自分にとって大切なもの、大事にしたいもの、伸ばしていきたいものが何なのか、そしてそれをどんな風に大事にして伸ばしていきたいのか、ということをグループの刺激を使いながらだんだんはっきりさせていく体験ができた。
「自己体験が、心理力動理解の基礎を学ぶのにどう役立ったか」
今のありのままの自分を認めることは、クライエントを理解する上でクライエントのありかたをそのままに受け取ることにつながると感じた。このような観点は、力動的理解のベースとして、クライエントをそのまま受けとめ、そこにどんな力動があるのかを実際の面接に即したうえで考えられる点において助けになる。
「ケースセミナーで学んだこと」
ケースのアセスメントによって仮説の立て方が何通りもあること。
セラピストが自分自身の自由連想や反応がどのようなものか考え続けることで、臨床的態度を保つこと。
「トレイナーをどのように体験したか」
トレイナーに対して、尊敬する気持ち、頼りたい気持ち、立ち向かって挑戦していきたい気持ちが出た。グループの中では、セラピストの存在が与える安心感、自由連想の使い方、here and nowの気持ちや話をすること、積極的関心を持ち続けることを学んだ。
追って掲載する成果報告第二報にて、さらに詳しい報告を行う予定である。
なお、心理療法家の教育と訓練のグローバル・スタンダード構築のための第1回国際会議、
"1st International Conference of Psychotherapy Education and Training
-Towards Validation for Training Standards of Psychotherapy-
What and how should we train students?"
が、本学学長をオーガナイザーとして今秋11月3-5日に行われる。成果報告第二報には、このプログラム内容も掲載予定である。