あれこれ

 

 

 

 

著書
『さなぎとイマーゴ:ボードレールの詩学』書肆心水 、2006年 。
  世界の近代詩の方向を決定づけた19世紀フランスの詩人
  ボードレールの詩学を、錬金術的時間概念をつかって分析した
  論考。

共著
《Le Notable poetique d'une voix》, in Baudelaire et les
formes poetiques.
(Yoshikazu NAKAJI, dir.), Presse Universitaire de Renne,
2008.
   東京大学でおこなわれた国際シンポジウムでの発表をもとにし
   た論文。
   ボードレールの詩世界における「声」の詩的機能の分析。

「戸棚の詩学」, in 『フランス文学における時間意識の変
化』科研報告書 代表者 塚本昌則、2007年。
   フロベール、ボードレール、ランボーとの比較のうえで、
   20世紀のフランス詩人ギルヴィックの作品を分析。

 

 

詩、戯曲、美術、その他の翻訳

リンダ・マリア・バロス/ウィリアム・クリフの詩各2篇
季刊『びーぐる』3号、澪標社。

戯曲
アヌイ著 『ひばり』早川書房(ハヤカワ演劇文
庫)、2007 年。

連日大勢の立ち見がでて熱気に包まれた、蜷川幸雄演出・
  松たか子主演の舞台。

その上演台本をもとにした傑作戯曲の文庫化。
主人公ジャンヌ・ダルクがひきうける運命の孤独と歓喜。
第15回湯浅芳子賞(翻訳)受賞。

カミュ著『カリギュラ』 早川書房(ハヤカワ演劇文
庫)、2008 年。

観客を異様な熱気で包んだ、蜷川幸雄演出・小栗旬主演の舞台。
その上演台本をもとにした戯曲の文庫化。
生にはあらかじめ決まった意味などないという真実を人々につきつける皇帝カリギュ
ラの悲劇。
第15回湯浅芳子賞(翻訳)受賞。


ベケット著『ゴドーを待ちながら』、『喜劇悲劇』2011年5月号。
新国立劇場で上演された森新太郎演出による画期的な「ゴドー」。
その上演台本のもととなる、フランス語版からのテクスト翻訳。

 

美術

P.ゴーギャン著 『ノアノア』筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1999
年。

画家ゴーギャンのタヒチ紀行。草稿も収録。

文学・絵本

D.ボナ著『ガラ』筑摩書房 、1997 年。

シュルレアリスムの詩人エリュアールの、のちには画家ダリ
の妻となるロシア・グルジア地方出身のガラ。
強烈なミューズの
生涯。

マリオ・ラモ絵と文『おっかなびっくりしまうまくん』セーラー出
版、2001年。

真夜中にひとりで水飲み場に出かけるしまうまくん。
夜の草原は、危険なこと
がいっぱいです。暗闇で、
ほかの動物たちを驚かしているうちに、しまうまく
んは、
だんだん大胆になってきます。
(セーラー出版社のHPより)

思想

P.カザノヴァ著『世界文学空間』藤原書
店 、2002 年。

国際的な文学場において、象徴資本である文学資本の価値創出
と蓄積はいかに
なされてきたのか、また文学の覇権をめぐる闘争
はどのようにおこなわれてき
たのか、を明るみにだした意欲作。


R.ジラール著 『サタンが稲妻のように落ちる
のが見える』新教出版社 、2008年。

模倣的欲望の理論をキリスト教神学に応用した、独特な人間学。
警世の書。