国際基督教大学 2012年 GEN001 物理学の基礎と概念 

指導教員 岡村秀樹先生

2013226

猫舌の原因と改善方法

                                                        Group 4 坂 拓磨、佐藤 奈桜、桂川 皓匡、宮下 智之

                                

背景

Group4のメンバーには、自らが猫舌だと感じている人が多い。熱いお茶を飲むときに、平気な人とそうでない人がいることに疑問を持ち、猫舌を研究のテーマにした。熱いものを習慣的に食べると癌のリスクが高まるとも言われるが、熱いものをはやく食べる必要のある時に、いかにして食べるかについて検証しようと考えた。

 

先行研究

 猫舌について、科学者による研究はあまり行われていないため、医学的な根拠や資料は確認されなかった。しかし、猫舌の原因に関するいくつかの説があげられる。第一に、皮膚自体が薄く、弱いためだという説である。朝日大学歯学部の硲哲崇教授によると、口内の皮膚は薄く、厚さの個人差は小さい。また、年齢などによる変化も小さいので、皮膚の厚みは直接的な関係は薄いとしている。第二に、猫舌の人は熱に非常に敏感である舌先を使って食べているという説である。舌先は、多くの温点を持っているので熱さに敏感である。猫舌でない人は、熱いものを食べるときに、舌先を隠して、あたらないようにして食べていると考えられている。第三に、熱いものを食べる経験が少なく、慣れていないという説である。熱いものを頻繁に食べることで、熱さを舌が感じにくくなり、熱いものを食べることができるようになると考えられる。

 

目的

 猫舌の原因と猫舌の改善方法について調べる。猫舌のひとが、熱いものを食べられるような食べ方を考える。二番目の説が、経験から、多くのひとに支持されている。また、今回のように短期間で、三番目の説を検証するのは困難である。したがって、今回は、舌先が敏感であることを実証し、舌先に触れないように食べることに効果があるかを調べた。

 

実験1

 舌先が口内のほかの部分に比べ、熱さに敏感かを調べる。

方法1

 スプーンをやけどしない程度の湯に浸して、口内の各部(舌先、舌の奥、頬の裏、唇、上あご)に当てて、熱さの感じ方を比べる。

結果1

 舌先、唇が最も熱く感じる。舌の奥、頬の裏、上あごは、熱さを感じるが、それほど敏感ではない。

考察1

 舌先が熱さに対し、口内の各部の中では、最も敏感であることがわかる。また、唇も敏感なので、舌先と唇を避けて、食べることで熱さを避けることができると考えられる。

 

実験2

 舌先と唇を避けることで、熱さの感じ方をやわらげ、熱いものを食べられるようになるかを検証した。

方法2

 茶やスープをスプーンで舌先に触れないように飲む場合と、舌先にあたるようにカップに口をつけて飲む場合を比較する。初めに、金属のスプーンで行ったところ、熱くなったスプーンが舌先に触れることがあり、熱さを感じたため、木製のスプーンでも行った。

結果2

 舌先に触れないようにしたほうが、カップから飲むよりも熱さを感じずに飲むことができた。また、金属製よりも木製のスプーンのほうが熱くなりにくいため、スプーンが舌先に触れても熱さを感じにくい。

考察2                                                                            

 舌先を付けずに飲むほうが、熱さを避けて飲むことができる。木製のスプーンを使って、舌先に触れないように、口に含む方法で熱さを避けることができる。

 

結論

 舌先が熱さに敏感であり、猫舌の一つの原因として考えられる。また、舌先を避けるようにして、口に含むことで、猫舌のひとも熱さを感じにくく、熱いものもある程度飲むことができるようになる。

 

参考文献

コージー林田(2009)「原因は食べ方の違いにあり?猫舌のメカニズムとは」WebR25 <http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20091124-90007989-r25> 2013226

「猫舌」naoの知ったかぶり健康ランド <http://healthland.sakura.ne.jp/biyou/other1/biyou-nekozita.html> 2013226