この実験をした理由

コンビニに売っている味玉の商品を食べてこれはおいしい!となった。よく見てみると殻がついていた。これはどういうことだ!?と疑問に思った。
この味はどうやったら家で再現できるのか、と、卵の殻の仕組みが知りたくなった。
コンビニ殻付き味玉の仕組みを解明して、どのような状態の卵に味が一番染みるのか調べたくなったから。
殻付き卵の会社に電話して聞いたが企業秘密なので教えてもらえなかった。
なので自分たちで暴いてみようということになった。

予備実験

0.顕微鏡で実際にからの外側をのぞいてみた

結果...穴があった

1.殻に小さな穴が空いているからそのまま茹でても味がしみるというのは本当なのか?

手順

①沸騰してから卵を入れる(それまで冷蔵庫で保存)
②10分間ゆでる
③醤油につけて、冷蔵庫で保管。それぞれつける時間の長さを変える。
④取り出して切ってみる。

漬けた時間 担当者 卵の画像
1時間 内野
3時間 石田
6時間 佐藤
12時間 喜志多
18時間 蕪木
24時間 鈴木
48時間 皆川
96時間 槍澤

結果

味と色が卵についたことから、醤油が殻を通って中に入ることができるということがわかった。
また、醤油につけた時間が長いほど、醤油の色が強く染み込み、味も濃くなった。

実験1

手順

四種類の卵を二つずつ用意

この4種類の卵を冷たい醤油(5度くらい、氷水につけた醤油)・暖かい醤油(60度くらい、湯せんしている醤油)に1時間ずつつけた。
醤油に1時間つけて、殻をむき、中に醤油が通った痕跡があるかどうか見る。
生卵とスケルトン卵は、次の日に茹でて殻をむいた。しかし、茹でる過程で染み込ませた醤油がでてきてしまうという問題があった。

結果

1時間つけただけではそれぞれの色に違いはでなかった

実験2

目的

お湯の温度と滲み具合の関係、塩分濃度と滲み具合の関係について調べる

方法

沸騰してから卵を入れ、10分間茹でるという手順でゆで卵を4つつくる。
ゆで卵4個をそれぞれ

に2時間つける。
それとは別に生卵4個を用意し、それぞれ上記の4つの液体に2時間つける。
生卵4つをラップで包み、前述の方法でゆで卵にする。これは生卵に染み込んだであろう食紅が外に染み出すのを防ぐためである。

食紅を溶かした冷たい水につけたゆで卵
食紅と食塩を溶かした冷たい水につけたゆで卵

食塩水につけた時のほうが細かく気孔に色がついたことから、卵の殻を通り抜ける際には浸透圧が関係しているのではないかと考えられる。

実験3

方法

ゆで卵2個、生卵2個を用意し、ゆで卵と生卵をそれぞれ一個づつを醤油と同じ濃度の、温かいと冷たい色付き食塩水に入れ、約二日間つけておく。

結果

冷たい食塩水につけたゆで卵
温かい食塩水につけたゆで卵
冷たい食塩水につけた生卵
温かい食塩水につけた生卵

結果

冷たい食塩水と温かい食塩水の場合を比べると、ゆで卵も生卵も温かい食塩水の方が色がより濃くついた。
ゆで卵と生卵では生卵の方が卵の白身全体に満遍なく染み渡っている。ゆで卵は白身の表面を中心に、卵の殻の気孔の部分とおもわれる箇所が重点的に濃くなった。これは、生卵は中身に流動性があるためではないかと考えられる。