2005 NSIII 「自然の化学的基礎」 選択課題II

 

選択課題:1から4の課題の中から1つ選び、レポートせよ。


選択課題 1:

「21世紀は水の世紀である」と言われているが、その理由はどこにあるのか?

 a.3つ以上の情報源(本、雑誌、新聞、TY,VTR,Internet web-site)に当たり

 (情報源を明記する)、

 b.その上でグローバルな視点から人間は何をすべきかを論じ、

 c.また、あなた自身が 生きている場所で何ができるかを提言しなさい。

 

 ・情報収集法やまとめ方についてアドバイスを受けたい場合には担当教員を尋ねてください(オプション)。


 選択課題 2:

「水は無味、無臭、無色透明で、物理・化学的に特に注目すべき特徴もない。

しかも、この地球上のどこにでもある最もありふれた物質だ。」

と考えている高校生がいるとしよう。もしも彼らを前にして水について語るとし たら、あなたならば何を話すか?

話の内容にふさわしい主題をあげ、その内容を述べなさい。

 

 ・形式は自由。水に関係していれば、自然科学的な主題/内容でなくてもよい。


選択課題 3:

Web-page「水のひろば」

  http://subsites.icu.ac.jp/people/yoshino/Qwater.html

に記されている「水についての質問あれこれ」(水に関連する経験的事実について科学的に説明する)に対し、高校生にもよく分かるよう説得力のある答案を書きなさい。

また、そこにあげてある質問以外に水に関係するおもしろい問題を3つ以上つくり、その答えを簡単に記しなさい。

 


選択課題 4:

 「1997年、ネイサン・ゾナー君という14歳の少年が、DHMOという化学物質の害を指摘し、

  この物質の使用規制を求めて周囲の50人の大人に署名を求め、うち43名のサインを得ました。

 彼の挙げたDHMOの危険性は、

1.DHMOは無色、無臭、無味であるが、毎年無数の人々を死に至らしめている。

2.DHMOは水酸の一種で、酸性雨の主成分であり、温室効果にも大きな効果を持つ物質である。

3.化学反応において、酸とアルカリを中和した際などに生じる副産物にも大量に含まれている。

4.DHMOの分解には大量のエネルギーが必要で、分解後には高濃度の水素ガスが発生する。

5.液体のDHMOを呼吸器系に吸引すると急性の呼吸不全を引き起こすことがある。

6.経口摂取で発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常、悪心、下痢、腹痛、頭痛を来すことがある。

7.大量に摂取すると痙攣、意識障害等の中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至る。

8.重度の熱傷の原因であり、固体の状態のDHMOが長時間人体に触れていると体組織障害を起こす。

9.気体状態でも危険な性質を持ち、人体に触れると糜爛性の傷害を受けることがある。爆発的な性質を持つことから、発電にも用いられる。

10.不妊男性の精液や、死亡した胎児の羊水、癌細胞から多量に検出される。

11.バイオテクノロジー分野においても、動物実験や遺伝子操作などの過程で用いられている。

12.ある種のジャンクフードにも大量に含まれ、パッケージしたものを飲用に販売している業者さえある。

13.農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。

14.金属を腐食させ、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下を来す。

15.工業的に溶媒や冷却剤などとしてコンビナートや原子力施設で大量に使用され、そのほとんどは河川に投棄されている。

といったものです。そしてこの危険な物質はアメリカ中の工場で冷却・洗浄・溶剤などとして何の規制もなく使用・排出され、結果として全米の湖や川、果ては母乳や南極の氷にまで高濃度のDHMOが検出されているとネイサン君は訴えました。

さてあなたならこの規制に賛成し、呼びかけに応じて署名をするでしょうか?」

 この記事は、あるWebsiteから引用したものです。

 @ このようにしてあなたが署名を求められた場合、あなたは直ちに応じますか(応じたと思いますか)?

 A DHMOとは一体何でしょう?

 B 謎が打ち明けられた時に(謎の答えは下のURL)、あなたは何を感じ、何を考えましたか?

  出典:http://www.snopes.com/toxins/dhmo.htm

     http://www.snopes.com/toxins/dhmo.htm


 いずれの場合にも、プリントしたものを提出する。長さは自由だが、おおよそA4用紙2ページを目安とする。

 

    ※提出〆切:2/9(水)

 

●提出されたレポートの中から数人にクラスの中で2月(2/9, 2/16)に発表して頂く予定です。

●また、Web-page(water-stage)への掲載/公開を承諾して頂いた場合には、そのレポートを共有できるようにしたいと考えています(オプション)。提出レポートの最後尾に公開 OK(記名で、匿名で)/Noを記して下さい。

また、公開OKの場合には、e-mailまたはフロッピーでもレポートを提出して下さい。

 

                        吉野輝雄 yoshino@icu.ac.jp

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