小倉 慎之輔
今の世の中、色々な飲料水が出回っている。しかし、自分達が飲んでいる飲料水がどんなものなのか、誰も考えたことがないと思う。ネットを探していたら面白い内容を見つけたのでそれについて書くことにした。テーマは「硝酸性窒素つき飲料水」。
“「ミネラルウォーター大全」というサイトがあるのだが、「数百種のミネラルウォーターを実飲した筆者が、その一つ一つを丁寧にリポートします。素人による素人っぽい記事をお楽しみ下さい」とある。 2006.12.19現在までに550種の水を紹介していて、ミネラルウォーターのデータベースとなっている。名称、採水国、採水地、硬度・PH、炭酸の有無、成分、そして味の感想と飲みやすさを採点。
■ 「六甲のおいしい水」「Volvic」「evian」は硝酸性窒素つき
今夏、セブン‐イレブンで売られていたミネラルウオーターの水質を調査した。 使用したのは、水の簡易水質検査試験紙「クリスタルチェック」(硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、総硬度、総アルカリ度、pHを検査するキット)とTDSテスター(水中にある不純物の濃度を測定)。
「六甲のおいしい水」「Volvic」「evian」から、硝酸性窒素が2 mg/L検出された。自宅の水道水も、同じく2mg/L含まれていた。
ブルーベイビーや発ガン誘発のリスクがあり、水道法で10mg/L以下とする水質基準が設けられている物質だ。基準内ではある。でも、お金を出してまで、飲むほどではない。
特に乳幼児がいる家庭には持ち込まないほうがよい。
●硝酸性窒素
農薬、除草剤、肥料などの窒素成分や植物などのたんぱく質や動物の屎尿が微生物により分解を受けた結果、生じる物質。次亜鉛素酸などの殺菌剤が存在しない場合、硝酸性窒素の濃度が1.84mg/l(ppm)以上あると、大腸菌や緑膿菌等の活動源や栄養源になる。
9mg/l(ppm)以上検出された場合には、その河川や地下水等が何らかの形で汚染されている可能性がある。そのような富栄養化した水は、殺菌が増殖 し腐敗しやすいので飲まない方が賢明。特に乳幼児のいる家庭では飲料水だけではなく、その水を使って洗う食品類についても衛生面での注意が必要。
■ 「世界100カ国以上で販売中evian
「世界100カ国以上で販売されている」evian(カルピス伊藤忠ミネラルウォーター(株)お客様相談室)に聞いてみた。 エヴィアンは、殺菌してないで、そのままの状態でボトリングしているという。
−硝酸性窒素が出ているんですが、大丈夫ですか?
「evianはフランスのパスツール研究所におきまして定期的に検査して大丈夫ということで、世界100カ国以上で販売している商品でございます。アル プスの地下でろ過されて出てきた水です。地中深くを流れています。私どもの検査ではそこまではふれていませんが、水道法で合致しております」“
(http://www.actiblog.com/yamanaka/23667より転載)
上にある記事が、私が興味を持った内容です。そこで、自分なりに硝酸性窒素がなにかなどとちょっと調べてみました。硝酸性窒素とは、辞書によると、硝酸塩として含まれている窒素のことで、水中では硝酸イオンとして存在している。肥料、家畜のふん尿や生活排水に含まれるアンモニウムが酸化されたもので、作物に吸収されずに土壌に溶け出し、富栄養化の原因となる。人が硝酸性窒素を多量に摂取した場合、一部が消化器内の微生物により還元されて、体内に亜硝酸態窒素として吸収され、血中でヘモグロビンと結合してメトヘモグロビンとなり、これは酸素運搬能力がないため、体内の酸素供給が不十分となり、酸欠状態となる(メトヘモグロビン血症)。また硝酸性窒素は胃の中で発ガン性のN-ニトロソ化合物を生成する。水道水では1978年に水質基準が設けられ、現在の基準は10mg/L以下(硝酸性窒素の分解過程でできる亜硝酸性窒素を含む)。1999年には、地下水や、河川などの公共水域にも同じ値の環境基準が設けられた。
つまり、この硝酸性窒素が含まれている飲料水には発ガン性である恐れがある。私達が毎日飲んでいる水には見えない危険があり、それは政府にはちゃんと説明されていないのである。そう思うと、我々は身近にある危険にすら気づかず、毎日を平然と暮らしている。“農用地に撒かれた窒素肥料や、野積み・素掘りされた家畜ふん尿が土壌に吸着されずに地下水に浸透すると、地下で硝酸・亜硝酸性窒素が生成され、汚染水を人 が飲んだ場合、体内で硝酸性窒素が亜硝酸性窒素に還元されて血液中のヘモグロビンと結合し、酸欠状態となる「メトヘモグロビン血症」の原因となる。”(http://eco.goo.ne.jp/word/ecoword/E00439.htmlより転載)このように、地下水汚染の原因となっているものが、コンビニなどから帰るごく普通の飲料水から摂取しているのです。しかも、最近では「水は一日に2.5L位は摂取しなければならない」という事実もわかりました。しかし、2.5Lを意識しても、どのお水を飲むべきなのか。それはここで書くことによって宣伝していると同じことなので、避けます。