汚れた水に関する問題

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内容概略(インターネット情報)

1. Refugees return to burning city: UN warns of danger from cholera as townspeople flood back from Rwanda to Pompei-style destruction (The Guardian,London)  

コンゴ共和国のゴマで、ニラゴンゴ山が噴火した。この噴火により多数の住民がルワンダに避難していたが、長い難民生活により住み慣れた土地を離れたくないという事で、再噴火の危険性があるという国連平和維持活動の警告にも関わらず、ほとんどの避難民がゴマに戻ってきている。そして何よりの問題は水に関する問題だ。火山から噴出した溶岩や火山岩、有毒ガスなどがゴマ市民の水の供給源である川や湖に流れ込み湖を汚染してしまったため、集辺では水不足が深刻化している。専門家の話によると、水質汚濁によるコレラや水中伝染による病気の広がりが懸念され、すでに死者も確認されている。また、湖から発生する有毒ガス(Hydrogensulphide)によりお年寄りや子供が心臓発作をおこす例も後を絶たない。再噴火の危険性もあり、早急な対応が必要とされている。

 

2.Remembering seven who died(Tronto Star)

2001年5月に、アメリカのウォーカートンで、7人が死亡し2321人の人が病気になるという悲劇的な事件が起きた。その原因は細菌(E.coli,campylobacter)の含まれる水道水を飲んだ為といわれており、中にはレストランで出された水1杯で死亡した少女、越してきて2週間で亡くなったお年寄りのケースもあり、政府の対応の遅さが非難されている。細菌が水道水に混ざった原因としては、この年の降水量が例年より多かったため、農家の土が井戸の中に混じり、農薬が水を汚染したものと考えられている。

 

3.Now we think about water we drink(The Hamilton Spectator)

ペットボトルの水を買う人が増えている。ウォーカートンの事件以来、ある会社では水の売り上げが20〜25%伸びているという。一方で、保健機関によると、田舎の人々は水への危険性の認識がまだまだ低いようだ。田舎や農業を営んでいる家庭ではいまだに専用の井戸を使用しており、彼らが何代も受け継がれてきた井戸水に絶対の自信を持っていることが原因とされる。しかし、ウォーカートンの例もあり、また地中の有害物質が年々増え、井戸水に多量に溶け込んでいる可能性もあるため、専門家は年に3回の水質検査を呼びかけている。

 

 このように、今、地球上で環境問題がさかんに議論されている中で、水汚染も重要な環境問題の一つである。川に流れ込む生活排水、ゴミによる水質汚濁。日本でも水道の水は年々まずくなってきており、水をつめて売るだけの商売が成り立つのもそのせいである。今はまだ「味が悪い」ですんでいるが、いつかは日本もウォーカートンのように、水を買わないと飲めなくなるだろう。しかし今の勢いで水を使用していくと、やがて水が足りなくなり世界的な水不足が叫ばれる事態に陥ってしまう。

 そうなる前に人類は何をすべきか?そこでまず砂漠化をくい止める事が挙げられる。コンゴのように川や湖を、貴重な水の供給源としている地域はたくさんある。コンゴのように水道設備が整っておらず十分な量の水が無い国や地域では、川や湖の他に水の供給源はない。今回の火山噴火のように、もし唯一の供給源である湖や川が汚染されたりなくなってしまったりしたら、住民は生きていけないのだ。現在砂漠化により川や湖が枯れ果てている。樹木を植え、砂漠化をくい止めることがそうした国々を救うのにまず必要だといえる。

 次に、水を作り出す環境を整えることだ。災害により水が汚染されたコンゴのケースと違って、ウォーカートンのケースでは環境破壊により水質が悪くなっている。都市から離れた田舎や農家においても、昔は安心だった井戸水が、今では汚れた土に汚染されているかもしれないのだ。土が汚れる原因には、植物を育てるために播かれた化学肥料の蓄積、都市開発による酸性雨の増加などが挙げられる。土をきれいにするためには、肥料を減らし、酸性雨を降らせないために二酸化炭素の排出を減らす必要がある。こう考えてみると、よりよい品質の水を作り出すためには、環境問題全般に取り組む必要があるといえる。そうした意味で、どれだけピュアな水が得られるかは、その地域の環境指数にもなるかもしれない。自然によい水を得る努力も必要だが、汚れた水をきれいにすることも大切だ。水を浄化する技術は、水を再利用する為だけでなく、自然に水を汚れたまま返さないことで環境保護にもつながってくる。海水を真水に変える技術の開発も、水不足に悩む地域には役立つだろう。

 最後に、水の大切さをもっと認識することだ。日本では、味に文句さえ言わなければ水はただ同然だ。このような環境の中では、断水にでもならない限り水の大切さは考えにくい。冒頭でも述べたように、水が豊富な日本までもが水を他所に求めるような事態になると、世界的な水不足が起こり兼ねない。財力にまかせてのそのような傲慢な振る舞いは、水不足に苦しむ国々からの非難の的ともなるだろう。そこで、大切な水資源を守るための方法を考えなければならない。そのうちの一つが水量制限である。各家庭あたりの水の割り当てを制限することにより、水の使用量を減らし、水を大切にする気持ちを国民に持たせる事ができる。水の使用量が減る事で、水を浄化するのにかける時間も増え、よりよい質の水が提供できるというメリットもある。また、水の値段を2〜3倍に引き上げるという手段もある。国によっては、ビールやジュースの方が水より安いところもあるくらいだから、そうされるだけの価値が水にはあると思う。

 水の尊さを認識すること、水のありがたみを感じること、それが今の私たちがすべきことなのではないかと思う。単純なことのように思えるが、それができている人間が、この国にいったい何人いるだろう?私たちが今何をできるだろう、と考えたときに、個々人が何かしたくらいでは現実何も変わらないと思った。当たり前のように周囲にあふれ、しかし生きていくのに必要不可欠な水。その水の重要さを認識し、世界で今起こっている、そして将来私たちの身にも起こるかもしれない水不足の問題に目を向け、真剣に取り組むこと。水は貴重であるという認識を社会に浸透させること。それが今の私たちにできることだと思う。

 

WORK CITED

●James Astill "Refugees return to burning city: UN warns of danger from cholera as townspeople flood back from Rwanda to Pompei-style destruction", The Guardian 21.Jan.2002 Pg.2
http://web.lexis-nexis.com/universe/doc
 
●Nicolaas van Rijn "Remembering seven who died" Tronto Star 19.Jan. 2002, Pg.03
http://web.lexis-nexis.com/universe/doc
 
●Mrgaret Mironowicz "Now we think about water we drink" , The Hamilton Spectator , 19. Jan. 2002 Pg.A12
http://web.lexis-nexis.com/universe/doc

 

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