水の不思議 http://homepage2.nifty.com/ToDo/catel/mizuno3.htm
水の不思議な特徴について。1)三態(固体・液体・気体)をとる唯一の化合物 2)固体の氷が液体の水に浮く3)4℃で密度が一番高くなる 4)分子量からすると相当高い沸点 5)双極子能力(物質を溶かす力)の高さ これらの特異な性質がなければ生命が生きてゆける環境はできなかった。
http://www.csg-jp.com/mizu/qa-1.htm
水問題について。地球上の淡水は水全体の約1%で、そのうち生活に利用できるものは0.027%しかない。ごくわずかである。また100何年前の地球が氷河期に突入したときの劇的な水循環の変化はたった2℃の気温の変化からおこった。それに対して現在の地球温暖化による気温の上昇は21世紀中に最大4℃であった。この変化が地球の水循環をどう変えてしまうのだろうか。近年の洪水の多発、氷河湖の決壊の恐れ、氷山の溶解の相次ぐ発生は人類による自然の限界を超えた産業の巨大化によるものである。
http://www.tabisrand.ne.jp/future/nature/water01.html
水質汚染について。ごみ処理時に発生する有害物質、工場排水に含まれる有害物質、農薬に含まれる有害物質などにより土壌、地下水、川、果ては海にまで汚染が広がっていく。川や海の浄化する力を超えた排水が流れ込み、浄化が間に合わなくなる。このため現在、世界中の多くの川や海がひどく汚れてしまっている。特に途上国では下水道等の施設整備が追いつかなく、水関係の病気で子どもたちが8秒に1人ずつ死亡し、病気の80%の原因が汚水によるものだということなど、様々な問題が報告されている。また人口の急増、産業の著しい発展によって水需要が増大しており、現在、アジア、アフリカなど31カ国が水の絶対的な不足に悩んでいる。今後の人口増加に伴い、2025年には48カ国で水が不足すると見込まれ、食糧難の増加など非常に深刻な問題となっている。
http://www.idi.or.jp/vision/wwv-02.htm
水紛争について。開発や人口増加などにより、世界では12億人以上の人が安全な飲料水を確保できず、多くの貴重な生態系が危機に瀕している。一方,飲み水や農産物として国際間取引による水の商品化が進み、水の享受の安定性と公平性が失われつつある。今後,国際的協調による取り組みがなければ,多くの地域が水問題に直面し,水に起因する地域間,国家間の紛争が頻発するおそれがある。
http://www.worldwaterforum.org/
World Water Forumのページ。水問題を自分の周辺の問題から世界の広さで見るように提唱している。今水問題は世界レベルで協力して改善すべき問題である。世界規模の議論の場を設け、そこから行動へ移すことを目指している。これからは個人の行動が重要になってくる。次の世代のためにも良い環境をつくるよう努力せねばならない。
b)
これらの情報により、様々な水問題を知ることができた。まずは地球温暖化がひきおこす水循環の変化の深刻さ。温暖化で氷山が溶けることにより各地で洪水が発生していること、また一方では乾燥地での水不足と砂漠化の進行が挙げられる。工業発展に伴う水質汚染も問題である。工業排水による汚染はその地域だけに留まらず、海に出ることで広域が被害を受ける。そして多くの途上国では人口増加に伴う水不足、水施設の未整備による水にかかわる病気の問題もある。水をめぐっての紛争も各地で起きている。水は生命にとってなくてはならないものだし、水の特異な性質により私たちが生きてられる。それにもかかわらず現代人は物や便利さを追い求めた結果、水をないがしろにして生命の危機ともなる状況を作り出してしまった。
c)
世界で起きている様々な問題には世界規模で取り組むことが重要である。日本のように水に恵まれている国では考えられないような問題が世界では起こっている。自分の周りだけでなく、恵まれた地域の人間は途上国の水問題に積極的に取り組むべきである。まずは問題を知ること、次に水問題について世界で話し合う場を設け改善策を練ること、そして行動を起こすことが必要である。話し合いの段階では途上国と先進国との経済発展と環境保護のバランスの問題や、水の享受の不公平さなどから打開案を打ち出すことは難しいかもしれない。お互いに相手の意見も尊重するような姿勢で臨まなければならないだろう。そしてその後の行動が今後の水問題を左右する。
d)
水問題は個人一人一人の生活に深くかかわっている。生活の中で少しでも水を大切にしようと意識することが大切である。水の貴重さ、水と生命との関わりを認識することから、日常での水の保護(例えば洗剤をできるだけ使わない、油を流さないなど)を実行する必要がある。また温暖化につながるエアコンや自動車の使用を控えることもできる。そして汚水を流す企業や、農薬の散布、水源地付近でのゴミの投棄など、水質汚染の原因への厳しい目を持つことも必要である。