水道水
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人間は一日に2リットルの水が必要であり、WHO(世界保健機構)によると人間らしい日常生活を送るには最低5リットルもの水が必要なのである。人類にとって水は欠かせないものであり、私たちの生活は水なしでは成り立たない。ここまで大切な水を大半の人は水道から手に入れている。先進国の人々にとって蛇口をひねれば水が流れてくるのがごく当たり前になっている。しかし、水道水は飲んで安全なものなのであろうか。ここではその安全性と改善法を語る。

 

市が水をきれいにするためには様々な手段が必要だ。では横浜にある浄水場を簡潔に見てみよう。まず、着水制へ川や湖の水が流れてくる。そこから水が急速拡販地へ流れ、薬で大きなごみをしずめさせる。そしてフロック形成地で細かいごみをしずめやすくし、沈でん地へ流れる。ここでごみを沈ませる。次に急速濾過池へ水が流れ、そこでは水を砂や砂利に通らせ、細かすぎて沈まなかったゴミをとる。そして塩素注入設備で水が消毒される。そこから配水池へ水が流れ、最後にポンプ場へ通り各家へ水が届くように水が押される。横浜だけではなく、日本全国の浄水場はこのような形で各家に水を送り出している。外国(例えばアメリカ)でも塩素を使った浄水法は平常である。しかし、塩素は細菌を殺してくれるが、毒であるのには変わりがないのでこの薬で清水された水を長期フィルターせずに飲むのは健康的ではないのである。しかも塩素が葉っぱや沈降物と混ざった場合、有毒な物質に変わるのである。カリフォ二アの研究員、ウアラーとスワンによるとカリフォニアの町、サンタクラーラーで普通の水道水を五杯以上飲んでいる女性は15.7パーセントの確率で流産をする。ゆえに、塩素は菌を殺す効力のある化学薬品であると同時に人間の体にはあまりよくないということが断定できる。

 

 塩素以外にも、水道水には様々な問題がある。水が塩素だけではきれいにならない場合クロラミンを使う事が多い。例えばLAでは塩素だけでは殺菌が完全に出来ないため、クロラミンを使う。しかし、この水道水は動物にはあげないようにと注意をされているほどなので出来れば人間も避けたほうがいい。しかし、反対に塩素を控えたり全く使わなかったりすると、細菌が殺菌されないので体に毒だ。ゆえに井戸からの水も控えるべきなのである。中国の都市では水は日本のように洗浄されているが、鉛でできている導管が古すぎるため、水が汚れてしまう。鉛は毒素であり、脳細胞に永続する。大人の体はこの毒素を体から多少守る事ができるが、子供は損害を受けることが多い。ボストングローブによると、アメリカでは98パーセントの家が配管の中に鉛が存在する。鉛が古ければ古いほど、毒素に変わる確率は高い。最後にシストというバイ菌が水に混ざることが多い。シストは塩素でも殺菌しにくく、人間の体に入ると下痢、脱水症などの症状が出る。免疫システムが弱い人は死ぬ確率もある。

 1993年にアメリカのウイスコンシンでシストが大発生し100人以上の人が殺された。このようにシストも水の中に存在する一つの怖い菌である。

人間の体の70パーセントが水で出来ているというのに、水道水はいろんな意味で体に良くない。こういった菌を避けるのにはどうすればいいのだろうか。

 

 ミネラルウオーターを買うのは一つの手である。今日本でも様々な水が販売されている。外国のでも国産のでも買って、なるべく水道水から生で水を飲むのは避けた方がいい。ミネラルウオーターを飲むことによって、塩素やバイ菌の心配はしなくてすむだけではなく、体に良いミネラルが補給されるから体にも良い。「アクアエイド」などの新しいミネラル飲料水は沖縄の海の水と富士山の地中から取水した雪解け水をブレンドしたものである。水の質はすごく良く、自分の健康生活のために頼む人もたくさんいる。しかし、こういった高い水はいいものの、安いミネラルウオーターのボトルには菌が入っている事が多い。その菌がボトルの中に入っている水へと浸透するとせっかく質が良い水でも悪くなってしまう。しかもいちいちミネラルウオーターを買う余裕がない人もたくさんいる。そういった人にとって一番良い解法はフィルターを買うことである。安いフィルターでも塩素は取ってくれるので水道水をフィルターの中に入れ、冷蔵庫で冷やすのも手だ。しかし、塩素だけではなく、他の菌も取りたい人は高いフィルター(例えばALPHINE,MULTIPUREなどのフィルター)を買うべきである。フィルターも買う余裕が無い人たちはせめて水道水を一回ゆでてから又冷やして飲むべきである。そしたらゆでた事によって、少しは菌が殺される。

 

 何度も言うようだが、水は人間にとって大切である。なのに、私たちの水道水の質はあまり良くない。水をきれいにしている塩素が体に毒な事をみんなは知るべきである。今いる所で出来る事は、自分が住んでいる町の水の浄水と配分方法を細かく調べる事である。例えば、浄水するためにどれくらい塩素を使っているか、また、配管に鉛が使われているのならば、どれくらい古いものであるかを調べる。そして、フィルターを買うならば、一番適切なものを買うなりする。フィルターを買わないならば、ミネラルウオーターを買うなりして、なるべく水道水を生で飲む事を避けるべきである。特に都会に住んでいる人は水道水を避け、ミネラルウオーターを飲むべきである。

 

 長い目で見ると私たちは塩素以外に使える薬を考えなければいけない。今の所、塩素みたいな殺菌力がある薬を使わずには安全な水を市民の人達に流すことはできない。しかし、塩素の使いすぎも流産などの確率を高めるため、やはり違う薬を使えるよう、研究しなければいけない。もう一つは、発展途上国の人々がみなきれいな水道水を手に入れられるよう協力するべきである。横浜の人は全員(100パーセント)蛇口から水に触れる事ができる。このテクノロジーを使い、水がそう簡単に飲めない人たちを助けるべきである。人間は水が必要である。ゆえにきれいな水を飲む事が出来ない人々を助ける努力をするとともに自分に体に良い水を飲む事が大切なのである。

 

参考文献

 

1.水道水

www.city.yokohama.jp/me/suidou/ch/c01/kurashi.html

2.ミネラルウオーター

www.rise-c21.co.jp/sinsousui.htm

3. "tap water" 2002, by Marc Leduc

www.healingdaily.com/detoxification-diet/water-filtration-systems.htm

4. "tap water"

www.gentlebirth.org/nwnm.org/Tap_Water_Is_Poisonous.htm

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