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〜生活排水と環境〜
a)資料
(1) 10月6日 日本経済新聞
無洗米 家庭の主婦の間で,水で研がずに炊ける,無洗米の人気が高まっている。手間を省く利便性だけでなく、研ぎ汁を下水に流すことによる環境汚染の防止にも,一役買っている。最近は,需要の広がりとともに,一般の米との価格差が縮小してきたことも追い風となっている。
(2) 10月7日 日本経済新聞
東京国際見本市協会 環境ISOを取得。東京都の臨海副都心にある,東京国際展示場(東京ビッグサイト)を運営する,東京国際見本市協会は,6日,環境管理の国際規格ISO14001を取得した。展示会場の管理運営や,見本市を主催する団体では,国内初。廃棄物リサイクルや,省エネルギーなどを進めるほか,「国際環境展」など,環境に配慮した見本市を企画,開催していく。
(1),(2)ともhttp://www.ecology.or.lp/cgi-bin/econp.pl.
Ecology Symphony より。1999.10. 19
(3) ISO14000は、製品について,環境を配慮したものであれば,「エコラベル」をつけることができる。これからの時代,きちんと環境管理もしないで,この監査にとおらないような企業の製品は,国際市場で通用しなくなる日が近いだろう。環境を配慮しているかを判断するには,内部監査,外部監査が入る。たとえば,ある企業が,製品を作るときの原料や,行程,排ガスや排水などの処理,あるいは,労働者が働いている工場や事務所,または,製品がごみになったときの対応など。
http://www.ecology.or.jp/9705/special.html
Ecology Symphony より 1999.10. 19
(4) 水質汚染の約7割が生活排水によるもので,そのうち台所からの排水で飛び抜けて,質,量ともに多いのが,お米の研ぎ汁による。栄養がありすぎるために,富栄養化による環境破壊が引き起こされる。
http://www.nakajimaya.co.jp/ 株式会社中島屋 1999.10.19
b. 資料(4)から,読み取れるように,水質汚染のほとんどが,生活排水によるものである。
水質汚染汚染といえば,代表的なものは,工場から流れ出る,水銀,などが有名であるが,一般の家庭から出る,排水にも,目をむけなくてはならない。たとえば,中性洗剤の成分である,アルキルベンゼンスルフォン酸(ABS)などがある。家庭や工場から排出されたこの物質は,水の表面をあわ立たせることによって,下水処理場の処理能力を低下させるばかりか,河川に流れ込んで水表面から水中への酸素の溶け込みを妨げるのである。このように,私たちが,何も知らない間に、環境を破壊しているのは事実である。
c. 人類は、ようやく、環境問題に取り組み始めたばかりである。今まで、無視してきた、環境破壊という行為に立ち向かわなければ行けないのは、明白である。人類が、いままで躍起になって、科学技術を発達させ、ありとあらゆる事を可能にしてきた。しかし、その裏には、いつも何らかの犠牲が払われてきた。その犠牲のほとんどが、自然である。しかし、地球に住む、人間にとって、自然はなくてはならないものである。それゆえ、人類は、自然と共存することを考え、いままで汚染し続けてきた自然を、どうにか、回復させるべきである。
そのために、人類は、国家、企業、団体、個人、など、あらゆるグループのレベルにおいて、それに取り組むべきである。資料(2)、(3)、に見られるように、ようやく、国際レベルで取り決めたものが、企業にも受け入れられ始めてきた。ISO14001はその代表である。グローバル・スタンダードという概念が、ようやく受け入れられてきた今日、ISO14001の取得は、取引上だけの利益のためでなく、品質管理の合理化や、経営への組み込みのメリットも注目されている。
d. 私たちは、このような中で、何ができるのであろうか。それは、最近注目されている、無洗米など、環境を考えた上での商品を、生活の中に取り入れていくことではないだろうか。資料(1)で述べられているように、無洗米葉、一般の米との値段の格差も縮まってきている。このように、一般の人々が、受け入れやすくなるように、企業が努力するというのも重要である。無洗米のほかにも、最近は、環境を考えた、車なども多く販売されている。
このように、一般の人々が、行動を起こすことが、何より大切だと考えられる。
水という存在は、人類が生きていく上で、欠かせないものである。それゆえ、水質汚染の問題を取り上げ、解決してゆくことが、いま人類がしなくてはいけないことではないだろうか。
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