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水と人間の関わり方について
私たちは常に水とともに生活している。飲料水はもちろん、洗濯、入浴等に水は欠かせない。しかし実際は、水道代を払い、蛇口をひねれば水が出てくるため、水の利用は、一商品の消費にすぎない。漁師など、水と深く関わる職業に就いているのでもないかぎり、私たちにとって水はそれほど身近なものではないのである。
そんな中で最近、酸性雨や水質汚濁など、水を通しての環境問題が叫ばれるようになった。水は、人間の出す廃棄物を溶かし、それを地球規模で循環させている。汚れた水によって、水に住む生物はもちろん、水を飲み、水中の生物を食べるすべての生物が危機に立たされているのである。政府機関はやっとそのことに気づき初め、少しずつではあるが、対策を思考している。しかしそれでもやはり、私たち庶民にとっては、それらの問題はそれほど身近ではない。なぜなら、水や食品はお金と引き替えに買っているものであり、品質が保証されるのは陶然と考えているからである。地球規模の問題だといくら言われても、それは消費者ではなく、提供者の方の問題だと無意識に思っているのである。
水は地球に生命を生んだ。人間を含め、すべての生物は水なしでは生きられない。他の星で生命体がなかなか見つからなかったのも、水の存在する星がほかにあまりないからである。そして水は偉大な力を持つ。今年の夏に来た台風では、高潮により、何十人もの人が命を落とした。近代の技術を駆使しても、未だに人間は水をコントロールすることはできないのである。今のように、水との関わりを無視して生きていては、地球の未来が危ないのは明らかである。人類に捕って水は欠かせないもの、しかしコントロールできないものである以上、水と共存していく道を考えるべきではないだろうか。たとえば、雨水を利用するという様な単純なことでも、共存に繋がる。自然の水と生活用水を同じ視野で考えることで、水がより身近になるからである。水は常に地球を循環し、影響を受けている。水と共存することはすなわち地球との共存なのである。水を身近に考え、共存していくことは、地球と人類の未来にとって不可欠なことなのである。
-----水に見る環境問題
http://www.adorc.gr.jp/what/ch03.html
title Impacts of acid deposition - EANET Web Site
3. Impacts of acid deposition
There are many living creatures in natural ecosystems like lakes and forests. How does acid deposition affect them ? Impacts on fish
After rivers and lakes became acidic in Scandinavian countries, various fish species, including Atlantic Salmon and brown trout, disappeared. In the very cold winters common in Scandinavian and
Northern American countries, snow with acidic substances fall in winter, and rapidly melt in spring to make rivers and lakes acidic. Salmon spawn in autumn and fry live for about half a year until
spring in the rivers where they are born. Since Salmon have weak tolerance for acidity, they can not survive the snow melting seasons.
Spawning of kokanees
Recent Japanese research disclosed the response of kokanees, a kind of salmon, to acidity. Kokanees are very sensitive to acidity in water and stop spawning at the slightest lowering of pH (chan
ges from pH 7 to pH 6). Although we had thought that there would be much less impacts by pH changes around pH 7, kokanees were significantly affected. Other research shows that aluminum ion, easy to dissolve in acidic water, also significantly affects fish.
Impacts on living creatures other than fish
It is known that insects and shellfish, the food of fish, are affected when rivers and lakes become acidic. Acidity also affects plants in water. Several types of plant plankton change with chan ges of acidity, while certain bacteria and fungi (molds etc.) are more tolerable than others.
Impacts on forests
Acid deposition affects soil, water, various living creatures, and plants as well. For example, high sulfur content coal from the Black Triangle, near the borders of Germany, Czech and Poland, was a significant resource for power plants and factories. The industrial processes lead to significant emissions of sulfur dioxide, and resulted in many dead forests. Similar phenomena have been observed in Chonqing, China.
Sulfur dioxide is emitted in refining metals such as copper and nickel, which also contain high levels of sulfur. In the past, forests died in Ashio, Japan due to the high concentration of sulfur dioxide generated from copper refining. Even now, we have similar damage at various sites in the world. For example, we can observe tens of kilometers of dead forests around the metal refining factories at Kora Peninsula in the western part of Russia.
Indirect impacts of acid deposition include increased damage by a fungus called Naratake. Naratake rapidly grows in acidic soil and invades plants, leading to withering.
We have many cryptomeria plantations in Japan. Cryptomeria has strong tolerance for soil acidity, but acid deposition has changed the nutritional balance in the soil, and is affecting growth of cryptomeria in some parts of Japan.
Impacts on buildings
Have you seen what appears to be icicles on walls and eaves of old buildings and highways ? Dirty raindrops go into walls through cracks, dissolve calcium in concrete materials, and then leach o
ut of walls. They combine with carbon dioxide in the air and formulate calcium carbonate, which grows like icicles. When we observe these "icicles", we can find dirty droplets at the top of the "icicles".
Acid rain dissolves not only concrete materials but also marble floors and sculptures, and even copper roofs and sculptures. If acid deposition continues, we will have wider damage and our environment will significantly change.
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/19990117/f1042.html
title F.E.R.C Research Data - 1999/01/17
- 1 FERC Logo
- 2 FERC Logo
F.E.R.C Research Report - File No.1042
生物大量死が暗示する地球大異変
1999/01/17 報告 報告者:伊達 徹、片山 健、松沢 明
1988年4月、北欧のアンホルト島で、1頭のアザラシが死んでいるのが発見された。その後も北海周辺の10ケ国で発見され、2万頭のうち 7割ものアザラシが死んでいった。原因として様々な仮説があがった。1.東欧の急速な工業化による水質汚染説。(他の海生哺乳類に被害がなかったため否定された。)2.チェルノブイリ原発事故による放射能汚染説。(しかし、死体から放射能は検出されなかった。)オランダ環境省衛生研究所のアルバート・オスターハウス博士は、「本当の原因は、アザラシ・ジステンバーウイルスである。」と語った。ジステンバーとは、犬がかかる伝染病で、激しい咳・発熱・食欲不振等を伴う。通常アザラシは、ジステンバーウイルスの抗体を持っている。しかし、88年に北海で発生した赤潮により、主食である魚介類が死滅。食料不足で極度に免疫力が低下していたため、ウイルスが入り込み大量死が起こってしまったのだ!
赤潮発生の原因に酸性雨が関係しているという。酸性雨により陸地に含まれるコバルトが溶け出して、世界各地で深刻な自然破壊をもたらしているのだ。日本でも栃木県の奥日光では、樹木が広い範囲で立ち枯れており、東京上野公園でも、女神像の表面が溶けてしまった。東アジアでは排煙規制が整備されていないため、大量の排煙が放出されている。そして、その排煙は風にのって日本に流れ込んでしまうのである。元東京大学医学部・湯本昌博士によると、酸性雨の強い地域ではアルツハイマー病(老人性痴呆症)の発病が増えているという。そして、酸性雨により土壌から溶け出したアルミニウムが要因の一つと考えられている。人には、脳血液関門という脳に有害物質が入り込むことを防ぐ機能がある。アルミニウムは脳血液関門を越えて脳内に侵入する。そのカギを握るのが、血液中のトランスフェリンという物質である。トランスフェリンは、鉄分輸送蛋白質であり、通常、鉄イオンと結合して脳へ鉄分を運んでいる。しかし、トランスフェリンが鉄イオンと結合していない場合、よく似た性質を持つアルミニウムイオンと結合しやすいのである。脳血液関門では、どちらと結合しているのか判父nできない可能性があるのだ。そして、アルミニウムイオンは老人斑(脳の一部にβアミロイド蛋白質が沈着してできるシミ)を作りやすくしてしまうのである。
アルツハイマー病の患者は、男性より女性の方が2倍も多いという。女性の場合は、鉄分が不足しやすいので注意する必要がある。ヘム鉄分を補う食品として、牛肉・レバー・マグロの赤身などの動物性食品がある。また、非ヘム鉄分を含む食品(ひじき・ほうれん草・納豆など)を良質の蛋白質やビタミンCと共に食べることが、アルツハイマー病の予防に有効なのである。
---- 生命と水の関わり
F.E.R.C Research Report - File No.0220
地球外生命体は存在するのか?
1999/01/17 報告 報告者:伊達 徹、吉川 美佐、和田、栄一、マイケル 高田
1996年8月7日、NASAとスタンフォード大学の共同研究チームは、「36億年以上前の火星から飛来した隕石の中に、生命の痕跡らしきものを発見した。」と発表。1984年に南極で発見された”ALH(アランヒルズ)84001”がその証拠となった。この隕石の表面から、大きさ 5万分の1の一見虫のような構造体が見つかった。その形は、かつて地球上で最も初期の生命形態として生まれた、シノバクテリアの化石と形状が似ていた。そして、炭酸カルシウムやPHA・多環式芳香族炭化水素(生物腐敗時に発生)が発見されたことは、火星に水と二酸化炭素が存在し、生命がいたことを意味するのだ!
宇宙、その大部分は大気もなく、凍てつく冷たさや極度の高温、有害な放射線に満ちていると考えられている。宇宙科学研究所・平林久教授は、「今までのところ、地球外で生物の存在は確認されていないが、これだけ広大な宇宙なら必ず存在する。」と語った。天文学者フランク・ドレイク博士は、ドレイク方程式(銀河系に知的生命体のいる惑星がどの位存在するかを確率的に見いだす方程式)を発明。文明を持つ生命体は100万個、単なる生命体であれば1億個存在する計算になる。宇宙開発の科学者達は、30年以上も前からコンタクトをとろうと試みている。例えば、1972年惑星探査に向かったパイオニア11・12号の機体には、地球の位置と人類のイラストを描いたメッセージボードを搭載した。 1977年には、世界各国の言葉による挨拶を録音したレコードがボイジャーに搭載された。さらに、地球外からの人工電波を探す地球外文明探査(SETI)計画も進行しているという。 1996年、木星探査機ガリレオがエウロパに接近。エウロパは表面が氷に覆われており、新たな氷の割れ目が発見された。東京薬科大学生命科学部・大島泰郎教授によると、内部の熱が氷の下にたまるため、氷の下は海になっていると思われる。エウロパには火山活動があり、水と火山活動が重要な要素であるという。近年、太陽光が届かない深海でもハオリムシなどの生命体が確認されている。海底からのマグマに由来するエネルギーで科学合成を行うバクテリアもいるのだ。つまり、熱水噴出孔があれば深海での生存が可能なのだ。2010年、エウロパの水の層まで進み調査を行うエウロパ・オービター計画により、地球外生命体と遭遇できるかもしれないのだ。
http://www.network.sumida.tokyo.jp/amamizu/example.html
「水の和」プロジェクト
●私たちの体と水
「水」が生命の根元であると言われるように、私たちもまた水から生まれました。
命の生まれる受精卵は100%近くが水です。そして、私たちの命は母親の羊水という水の中で育まれます。赤ちゃんの体は、約80%が水であり、成人で、約60%〜65%が水であると言われています。私たちは、歳を取るに従い、体の中の水の割合は徐々に減っていきます。老化は水の減少と言えるかも知れません。現代社会は病気がどんどん増えています。アトピーや膠原病など、原因がわからず治りにくいとされている病気も増えています。健康と「水」は大きく関わっています。なぜなら、「水」は生命の源であり、私たちの命も「水」が支えているからです。「水」の本質を知り、良い水を飲むことが健康の基本となるのです。「水」は「健康」、「美容」にとって最も重要なことなのです。
---- 水と身近に関わる
http://www.network.sumida.tokyo.jp/amamizu/rojison.html
title 路地尊
雨水利用を進める全国市民の会
路地尊
c 路地尊(ろじそん)とは、路地の安全を守るシンボルのことです。
雨水を利用して災害時の水源を確保しています。
近所の子供たちの遊び場、野菜の有機栽培(防災広場)、リサイクルのスポットなど利用され向島の街に溶け込んでいます。
佐原さんのお宅では、玄関床下のスペ−スに900リットルのタンクを置き、1、2階のトイレとベランダの庭木の散水に雨水を使っています。「うちは家族が多いので、大雨の時は大丈夫ですが、普段は水道水の補給が必要です。ボ−ナスみたいなものですね。玄関脇に置いた天水尊では、近所の子供がよく水遊びをしています。うちに刺激されて、お向かいのお宅も、天水尊を2基入れました。」
黄河中流域に位置する陜西省を訪れた私たちは、ヤオトン集落における雨水利用をみてきました。屋根などに降った雨は、中庭の部分に集められ、その後、地下の雨水タンクに溜められるという仕組みになっていました。タンクの大きさは、20〜30トン位で、その内面はセメントモルタルで防水されていました。
http://www.eic.or.jp/eig/d003d2.htm
title 環境情報名称:水質汚濁等による漁業被害
eiglogo環境情報ガイド(EI-Guide 6.0)
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環境情報名称 水質汚濁等による漁業被害 作成機関・部署 - 5 水産庁資源生産推進部漁場資源課,指導第1係 関連語句 >> - 6 水産庁資源生産推進部, - 7 水産庁, 情報の概要 近年、 - 8 沿岸域等における工場立地、 - 9 人口集中、観光地化に伴う - 10 工場排水、 - 11 生活排水等による - 12 水質汚濁、 - 13 廃棄物の集積による漁場の荒廃、各種開発事業による漁場環境の悪化等、各種の - 14 漁業被害が依然として多発している。 このため、漁場環境保全対策等事業費 - 15 補助金のうち漁場保全対策推進事業費(平成10年度約10千万円)が、水産庁より各都道府県に補助率1/2で配分されており、定期的な漁場環境( - 16 水質調査等)の - 17 監視や漁業公害に関する情報の収集等を行っている。 この漁場保全対策推進事業費による漁業公害に関する情報は各年度毎に、各都道府県より提出された報告書をもとに、水質汚濁等による突発的漁業被害発生報告書としてまとめられている。
収録項目
1. - 18 漁業被害の概要 2.海面における漁業被害の概要( - 19 油濁、 - 20 赤潮、その他) 3.内水面における漁業被害の概要( - 21 工場・事業場、農畜産業、工事、その他) 4.昭和46年度以降の各年度毎の漁業被害状況 対象期間71--97+ 最短収録周期 年度 収録対象地域 全国 更新時期 毎年度12月頃(前年度分) 原資料名・図書等 都道府県の報告書,非売品(一般非公開) 入手方法等 22 国立国会図書館,農林水産省図書館における閲覧,担当官問合せ 情報の公開性 概要のみ公開 INFOTERRA-ID 原情報作成・更新日 1993年調査,99年更新 保有者種別 政府 Copyright (C) 1999 国立環境研究所環境情報センター
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