氷 の 特 性

1)氷の結晶構造:ダイアモンド型構造

 

1分子の周りに4個の分子が取り 囲んでいる。 氷・4個/水・4.4個 

 (4 : 4.4 = 1 : 1.1 = 10 : 11)

氷の方が1/11だけ密度が小さい(軽い)

 氷山の一角とは?

2)雪の結晶:六方晶系   なぜ六方晶?

  雪は水蒸気が氷に昇華してできる。

  外温によってできる結晶形が異なる。

3)融解熱が大きい:80cal/g (水の80倍)

  応用 ・氷のう  ・冷蔵ケース  ・夏のかき氷 

4)すき間における氷点

  ・ガラス板の距離と氷点(グラフ参照)

  ・タンパク質のまわりの水の氷点:

    -80 ℃(結合水)、その外側-10 ℃(弾力水)、自由水:0 ℃

    -10 ℃前後で細胞質が氷り、膜が破裂する。 

  ・細胞間のすき間の水:氷にくい

    カエルの筋肉の“融点”:-4 ℃

    カイコの卵の“融点”:-8.6 ℃

5)冷凍保存

  牛の精子:グリセリン(mp -17.8 ℃)につけて保存する。

       細胞質に浸透し変性させない。また、除去も簡単。

       66.7%のグリセリンのmp= ー46.5 ℃

  血液もグリセリン保存が可能。角膜、腎臓は不可。

6)溶液の冷凍

  食塩水を氷結させるとどうなるか?

  色のついた透明な氷をつくることができるか?

 

水蒸気 の 特 性

1)蒸発(気化)熱が大きい:540 cal/g

・髪をぬらしたままでいると風邪をひく

  ・天然クーラー:水をためた素焼きの壷を部屋の中におく

  ・スイカの冷やし方の知恵

  ・夏の水うち

2)気体(水蒸気)は空中を飛び回っている。

  その速さ:640m/sec :すぐに互いに衝突する(=圧力)

 

3)湿度(空気中の水蒸気の量)<配布プリントの表参照>

  最大水蒸気密度: 17.29g/m3 at 20℃

  N-220教室内の水蒸気量は?

   体積=15x15x15/2(階段教室)=1687.5m3    

   17.29x1687=29177g=29kg=29 L(湿度100%の時)

   湿度60%では、29 Lx0.6=17.4 L

 

もしも、湿気がなければ

   体表から水分が急速に失われ、皮膚がかさかさになる。のどが乾く。

   インフルエンザが広がる。

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