United Board 理事会が終了。メールをあけると日本からの取材依頼がたくさん来ていますが、お引き受けできるのは少しだけ。おかげでわたしの本は2年前に出たのに、アマゾンでまた「ベストセラー1位」のバナーがついています。もうそろそろ落ち着いて次の話をしたいと思っていたら、この番狂わせでまた再版、「トランプで儲けた」と皮肉を言われそうです。
大東文化大学で David Hall (Harvard Divinity School) の講演。もう日本は6度目とかで、学外の出席者は初期アメリカ研究でお馴染みの仲間ばかり。植民地時代からのアメリカの政教関係を辿りました。わたしは最近の講演ではトランプ候補を19世紀のアンドリュー・ジャクソン大統領と比較して話しますが、Hall 先生もそういう話をしているとか。実に力強い後ろ盾ですね。さてアメリカは、明日の最終討論会を経て正気を取り戻すかどうか。
昨晩は1年ぶりにBSスカパー!「ニュースザップ」に出演。神田愛花さんは、可愛いだけじゃなくて知性も技量もなかなかの実力派MCでした。アーサー・ビナードさんは「闘う詩人」で、ますます過激になってるし。今日は札幌への途中駅「恵庭」のアナウンス"The next stop is anywhere"を聞いて、「それって『どこでもドア』じゃん」というビナードさんの『言の葉食堂』を思い出しました。
宮城幹夫さんの博士論文 Theology of Social Justice in Okinawa がついに出版されました。Oxford Centre for Mission Studies という宣教研究所のシリーズで、Regnum 社から出ています。わたしも指導教員として、裏表紙の推薦文を書きました(「その他」ページで"Back Cover Endorsements"をクリック)。すばらしい業績です。宮城さん、長年の努力が実っておめでとう。
「不識塾」での講義(講演ページ)。「世界と日本を考える真のリーダーを育成する」という中谷巌先生の私塾ですが、30人ほどの企業人が集まって毎週末にリベラルアーツの徹底的な学びと討論を1年間繰り返すという、格調高いセミナーです。春のモジュールは哲学・宗教・歴史が主軸。こんな企画に毎年企業が高い授業料を負担して幹部を送ってくる、というところに、日本の希望があるように思います。ちなみに、これを英語で夏期集中でやるのが、ICU Global Leadership Studiesです。
『週刊エコノミスト』(5月3・10日合併号)の「東奔政走」という記事に、"Friends of ICU"賞のことが紹介されました。今年は SEALDs のメンバーに授与されましたが、「民主主義・平和・人権を尊重する本学のリベラルアーツの理念を体現した」からです。取材にいらした人羅格さん(毎日新聞論説委員)の見立てでは、夏の参院選に向けて若者の政治意識を高めたい政界や教育関係者の間で密かに注目された、のだとか。
長らく準備してきた「エドワーズ国際学会」がようやく開催され無事閉幕しました。発表者と参加者、スタッフのみなさんに感謝を申し上げます。こんな学会がアジアで開かれるということ自体が奇跡的なので、エドワーズ学会にふさわしく、開会の挨拶は "Faithful Narrative"から(「講演」ページ)、閉会の挨拶は "History of the Work of Redemption" からいたしました。ICUの桜も開き始めていてよかった。詳細は You Tube などを活用して学会ホームページに載せる予定です。
日本記者クラブでの会見(「講演」ページ)。前回は10年前でした。やはり記者さんたちは幅広い知識をお持ちで、質問も活発で内容が濃かった。すべて "On the Record" だとかで、講演と質疑の全体がすでにアップされていますので、ご覧になれます。それが終わってからBSフジ「プライムニュース」出演。後で見てみると、記者クラブでもテレビでも楽しそうにしゃべってますね。
初期アメリカ学会・ピューリタニズム学会共催の拙著合評会(「講演」ページ)。正月明けなのに、専門家と大学院生がたくさん集まるというので、急いでレズメを用意しました。昨年末の壇蜜さんとの『フライデー』共演事件?から、反知性主義によるトランプ現象の再解釈、組織や正統や権威の崩壊、「秩序の霊」と「自由の霊」のせめぎ合い、ウェーバーのカリスマ論とバーガーの制度論など。International Encyclopedia of Political Science に載せたわたしの項目は、「その他」ページの「事典項目」にあります。