傘を差していてもなぜ濡れる?

実験1 傘から落ちる雫

何が起きているのかカメラで見てみよう
 
以下の場合について、雨の雫がどのように傘から落ちてくるのか検証した

  1. 傘を固定した場合
  2. 傘を揺らした場合
  3. 傘を回転させた場合

実験1・使用機材

高速撮影カメラ

実験1・方法

  1. 人が歩いている事を想定して傘を固定/揺らす/回す
  2. 傘の上にスポイトで水を垂らす
  3. カメラで水が垂れている所を撮影する
  4. 水の動きに注目しながら映像をスロー再生し、 考察する

実験1・結果 2012年1月19日

水は必ずしも真っ直ぐに落ちていない。

1. 傘を固定した場合
Record Rate(fps):60
Shutter Speed(s):1/60

http://w3.icu.ac.jp/14/141749/rain010400.m4v


静かに落とすと、まっすぐ落ちる
勢いよく落とすと、傘の外側に落ちる


2. 傘を揺らした場合
Record Rate(fps):60
Shutter Speed(s):1/60

http://w3.icu.ac.jp/14/141749/rain020250.m4v


内側へ飛ぶ水滴が観察された
傘を前後に振ると、傘の動く方向へ落ちる
傘を引くと、水滴は傘を持っている人の方へ飛ぶ
→ 濡れる!


3. 傘を回転させた場合
傘を回転させたら回転の接線方向に水滴が飛ぶ(濡れない!!
ただし、周囲の人に迷惑がかかる

実験1・考察

傘の運動が水滴の運動に影響している
濡れないためには、傘の外側に水滴を飛ばせばよい(回転させる)

実験1・結論

傘に溜まった水滴が、垂れてきて傘を動かした方向に落ちるので、前に動かしたときには背中が濡れる

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