8.結論
パントマイムでは人間の体のみを使って、さまざまな動作を表現することを試みている。
実際にある動作を行った場合にできる体勢を、パントマイムでは表現しきれない場合もある。
実際に行っているときの力のかかり方は、引いたり押したりしているときの力の反作用の力
や、力をかける物体に対する力などを利用しているためである。さまざまな動作をパントマ
イムで表現する場合には、それらの力があたかもかかっているかのように見せている。重心
の位置を調べることによってパントマイムのうち、引く、押す、ぶら下がるという動作では
重心の位置の移動を利用してそれらの動作を表現していることが分かった。また、ビデオ観
察から重心の移動以外にもさまざまなテクニックを利用しており、実際の動作に近づけよう
としていることが分かった。
参考資料
Montanaro, Tony "MIME SPOKEN HERE Vol.1"1995.
Winter, David A. "Biomechanics and motor Control of Human Movement"
Zatsiorsky, Vladimir M. "Kinetics of Human Motion"
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