1. 熱容量(比熱)・大
温度(体温)を一定に保つ(変動を少なくする)効果
2. 熱伝導率・大
生体内での発熱反応 → すばやく周囲に伝える
3. 融解熱・大
- 氷結しにくい
→ 凍傷、しもやけ、あかぎれになりにくい(熱伝導率も関係)
- せまいすき間の水はもっと氷結しにくい
4. 蒸発熱・大
- 動物:発汗による体温調節
- 植物:葉の過熱防止(気孔から水を蒸散)
∴木陰は涼しい (日陰よりも)
5. 表面張力・大
- 毛管による水の移動(高い樹木の頂きにまで至る):酸素、栄養の運搬
- 毛細管現象:身体の末端まで血液、体液を行き渡らせる。
- 付着力(水素結合):タンパク質とセルロースと核酸(DNA,
RNA)と
結合水の氷点は低い(-80
℃)ので構造変化を防ぐ(変性しにくい)
*
酵素タンパク質が機能を発揮するためには、一定の立体構造を保持し、かつ、部分的にflexibleな構造
がとれなければならない
→
タンパク質と水(結合水、弾力水、自由水)との総体で可能となる。
6. 溶解能・大
- 植物: 土壌からの栄養分を水分と共に吸収、移動して葉や茎へ運ぶ
- 動物: 血液、体液として生体物質、栄養分を運搬する。
- 生体反応の場:反応溶媒としての水
多くの物質を溶かし多種多様な生体化学反応が営まれる
(物質代謝:metabolism)
Qこれらの水の特性(異常性)の原因は何か?
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