2.背景


過去になされたミルククラウンの観察や実験に関する情報をインターネット上から収集した。
以下、今回の実験で参考にしたサイトを挙げる。

「ミルク・クラウン現象」
ミルククラウンに関する基本的な情報や知識

「ミルククラウンを撮影しよう」
サイト内で使用されていた撮影方法と実験道具

"Milk Drops."(英語)
滴下を受ける液体の深さを、浅い場合と深い場合両方で実験しており、
ミルククラウンの形状は液体の深さによっても変化するとされていた。

これらの考えをさらに進めているのが、
「Digital VideoによるMilk Crownの観察」
ミルクを滴下する高さ、下に敷くミルクの深さ、粘度の違いを体系的に分類している。
この、石井秀樹や郡司博史を始めとする京都大学のメンバーらが行ったミルククラウンの実
験のサイトから、ミルククラウンの形成にはこれら3点が深く関係しているのではないかと
考えた。
さらに、
「ミルククラウンに関する実験」
同じく郡司らのサイト。鉛直方向の運動方程式もミルククラウンに関係していることが述べ
られている。そこにあった様々なミルククラウンの画像から「きれいな」ミルククラウンと
は何か、という「お手本」となる画像を得た。しかし、いずれのサイトでもミルククラウン
形成の原理は明らかにされていなかった。


以上の情報から、ミルククラウンの形成要因として上に挙げられた、液体の粘度と滴下する
高さ、滴下を受ける液体の深さを予想して、この実験もその3つの条件を変化させながら実
験することにした。
またそれ以外にも予備実験の際に、滴下する液体の質量の違いがクラウンの形成に関わって
いる可能性が示唆されたので、滴下する液体の質量を決める液体の表面張力も、この実験で
は考慮に入れることにした。



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