3.実験


以上の2つの目的を、4つの形成要因から検証するために実験を行なった。
使用した液体は、
 ・水
 ・牛乳(脂肪分3.6%)
 ・コンデンスミルク
 ・石鹸水(水に洗剤を加えたもので、シャボン玉ができる濃度)
これらの液体を滴下する高さは35cm、 70cm、 140cmとし、
滴下を受ける液体の深さは1mm、 1cm、 5cmとした。
それは、参照にしたインターネットサイト「ミルククラウンを撮影しよう」では、
滴下する高さが35cm、液面の深さが1mmの組み合わせが良いとされていたが、
それ以外の高さと深さの組み合わせでクラウンが出来る可能性を探りたかったからである。

実験1:表面張力を量る

ミルククラウン形成に表面張力が関係しているのではないかという仮説のもとに、
水(写真2)、牛乳(写真3)、コンデンスミルク(写真4)、石鹸水(写真5)
それぞれの1滴分の質量を量った。
量り方は、それぞれの液体を10滴分、はかり(写真1)にかけてその質量を10で割り
1滴分の質量を得るという方法で行った。表面張力が大きければ、1滴あたりの質量は
大きくなるはずである。
 


実験1の結果



水>コンデンスミルク>牛乳>石鹸水の順に表面張力が大きいことが分かった。
石鹸水の重さが半減していることの理由として石鹸水は洗剤に界面活性剤が
含まれているため、表面張力が低下していることが挙げられる。




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